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「こ、ここは?」
アルは真っ暗な世界に一人たたずんでいた。
「・・・・なにもない、真っ暗だ」
アルはとぼとぼと歩きだした。アルのいるところは無限回廊のように延々と広がっていた。
数時間後・・・・・
「う~ん、結局何もなかったな」
アルはあの後、ずっと歩いていたのだ。薄々は感じていたものの、やはり何もなかった。
「ここはどこなんだ?オレはどうしてここにいるんだ?」
と、アルは先ほどの竜との激戦を思い出した。
「そう・・か・・・。オレ、あの竜と戦ってて、それで・・・そう、崖から落ちたんだっけ?・・・てことは、ここは死後の世界ってやつか?てっきりオレは死んだあとは三途の川の前にでも行くのかとおもったのによ」
アルはそうぼやくと、その場に座り込んだ。
「イーリス、元気にやってるかな。まさかあの後すぐに戻ってきてることはないと思うけど、やっぱり心配だな」
アルの目はだんだんとまどろんできた。
「はぁ、眠いぜ。一眠りするか・・・そうだな、考えるのはそのあとにしよう」
そのまま、アルは深い眠りに落ちた。
「・・ル、ア・・、・・・アル・・・」
アルは朦朧(もうろう)とした意識のなかでかすかにその声を捉(とら)えた
「?オレを呼んでいるのか?」
「アル・・・・」
「誰だ?オレを呼んでいるのか?」
「アル・・・、アル・・・」
その刹那、アルの意識は白い光に包まれた。
「アル!アル!」
「う・・・ううん」
「アル!!!」
「イー・・・リス?」
「はぁ・・・・アル。良かった」
「ここは?」
「うん。ここは、私たちがいこうとしていたジャック村だよ。」
「ここが・・・そっか」
「もう本当にビックリしたんだよ。雪の中で倒れてた時には」
「ハハハ、面目ない」
「まったく、逃げ脚には自信があるなんてどの口がいったのやら」
「そういうなって」
と、そのとき、休んでいた小屋に長い口髭を生やした男が入ってきた
「おう、目が覚めたか」
「えっと・・・」
「ああ、悪い悪い、自己紹介がまだだったな。俺はリドル。ちょっと前までこの村でハンターやってたけど、任務中に怪我しちまってな。今は引退した身だ」
「はあ」
「リドルさんが、ここまで運んでくれたんだよ」
「あ、そうでしたか、すいません、お礼もしなくて」
「いや、いいさ。それより、先に村長のところに、って行きたいんだけど、あいにく今は留守でな。まあ、何にも無え村だが、見物でもしててくれや」
「はい」
「アルはまだ寝てようね」
「え」
「寝てようね」
「わかったわかった」
そう言い聞かせ、イーリスは小屋を出て行った
半ば、イーリスに強情されたアルはおとなしく寝てることにした
一方イーリスはというと・・・・
「う~ん、何もないけど、空気は最高ね」
アルのことなど忘れたかのようにジャック村を堪能していた
「景色もいいし、空気もうまい!おまけにそれほど寒くもないし。ホント、快適ねぇ」
どうやらジャック村を気に入ったようだ
やがて、日も暮れていった
「ただいま~」
イーリスが戻ってきた
「ん、お帰り」
「リドルさんは?」
「いや、まだ来てないよ」
「そっか」
「ふう、今日は疲れたし、先に寝るぞ」
「あ、うん」
そういった間もなく、アルは寝てしまった
「あれ?そういえば、私はどこで寝るんだろう」
見てみれば、部屋はここしかない
「もしかして・・・・アルと一緒の部屋とか・・・」
そういうことだろう
「だろうなぁ。・・・・・・アルなら・・・・大丈夫か」
そう呟(つぶや)くと、イーリスも寝てしまった
結局、村長が戻ってきたのは明朝早くとなった
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どうも、凛楓です
超久しぶりの更新ですね
序章なんて2話だけでしたからね。1章くらいはもうちょっと持たせて見せます
というこおで1章なのですが、集い、ということで、仲間の全員が集まるまでを描いていこうと思います
そのうち1章2話も書くので乞うご期待(しないほうがいい。どうせ駄作になるでしょうし(苦笑)